ヘラ様「流れ着いた場所で幸せに生きる力」

神様図鑑

「流れ着いた場所で幸せに生きる力」

(ヘラ様のプロローグ)

「どんな状況になっても、変わらないことがある。

それは私が私であるということ。

どんな場所でも私は輝ける。

何事も私を傷つけることはできない」

(イラスト:琥ルリけいこさん

…こんにちは! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

今回の神様図鑑のゲストはヘラ様

ギリシャ神話で活躍する女神様です。

本日はこの神様の魅力をお伝えします☆

プロフィール◆ギリシャの大女神

古くからギリシャで信仰されてきた偉大な女神様です。

人々に豊穣繁栄をもたらし、死と再生を司ってきたと言われています。(詳細は後述)

ギリシャ神話成立後は、結婚出産女性家庭の守護神として信仰されるようになりました。

【プロフィールまとめ】

◆出身地…ギリシャ

◆なんの神様…結婚出産女性家庭の守護神。豊穣神冥界神としての一面も。

◆神殿…オリュンピアのヘラ神殿

◆御利益・御神徳…結婚生活や家庭を守る女性を守る

◆関係のある神様…ゼウス(夫)、クロノス(父)、アレス(子)

◆特記事項…ヘラ様の神殿はオリンピックの聖火を灯す儀式を行う特別な場所。

グレートマザーとして活躍

ギリシャの先住民はヘラ様を大地の女神(母なる神)として祀っていました。

大地を司る女神は、豊穣多産再生をもたらす偉大な存在。

人々はヘラ様を「グレートマザー(大地母神/地母神)※」と呼び、心から慕っていたと伝えられています。

※「グレートマザー(大地母神/地母神)」は、強い力を持つ大地の女神全般を指す言葉です。ヘラ様以外の女神対してもこの語が使われることがあります。

ギリシャ神話で怖い妻として描かれた理由

古代社会では、先住民と移民の衝突が多々ありました。

一般的に神話の中に出てくる神同士の争いは、その衝突を表していると言われています。(例:北欧神話のアース神族とヴァン神族の戦争)

戦いの末に移民が先住民を征服するケース、移民と先住民が徐々に融和していくケースなど様々なパターンがありますが、最終的には移民側が政治的に有利な立場を得ることが多かったようです。

そして2つの民族が融合すると、移民側の神話に先住民が信仰していた神々が何らかの形で取り入れられるようになりました。(例:移民側の神の妻して登場、移民側の神の祖母として登場など)

ギリシャの先住民に信仰されていたヘラ様も、移民がつくった神話(ギリシャ神話)に組み込まれ、ゼウスの妻になったと言われています。

ゼウスは、もともとはギリシャにやって来た移民が信仰していた天空神でした。

移民の神(ゼウス)と先住民の神(ヘラ様)の結婚は、2つの民族が共存の道を選んだ証と考えられています。

ただ、先住民側の抵抗や反発は大きく和解後もたびたび民族間で争いが起きたそうです。

ゼウスとヘラ様の夫婦喧嘩の多さは、コミュニティ内の不和の表れ。

ヘラ様が怖い正妻として描かれているのも、先住民の激しい反抗に対する移民の苛立ちが原因だと言われています。

ギリシャ神話では嫉妬深い女神とされているヘラ様ですが、実際はさっぱりした性格です。

本当は優しくてすてきな女神だということを、もっと多くの方々に知っていただけたらなと思います。

ヘラ様からこの記事を読んでいる方へのメッセージ

メッセージは下記の通りです。

「簡単に自分を曲げるな。

頑固になり過ぎるのはよくないが、何でも受け入れるのは絶対に違う。

譲れないものを守るために戦う必要がある。

自分自身の人生を生きるために戦え」

自分のために戦う勇気を持ちましょう。

参考文献

世界女神大事典 [ 松村一男 ]
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図説世界女神大全(1) 原初の女神からギリシア神話まで [ アン・バーリング ]
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ギリシア・ロ-マ神話事典 [ マイケル・グラント ]
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(ヘラ様のエピローグ)

「あなたが本当に残していきたいものは何?

それを守るために、あなたは何をする?

今どんな状況におかれていても、大切なものは必ず守り抜いて」

…今回の神様図鑑はいかがでしたか?

楽しんでいただけていたら嬉しいです(*^^*)

次回もお楽しみに!

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!

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