月にいるウサギ【ディアーナ様特集③】

神様図鑑

おはようございます! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

今回もディアーナ様にちなんで、月にまつわる伝説をご紹介します。

前回前々回の記事とセットでお楽しみください☆

インドに伝わる月の伝説

伝説の内容は下記の通りです。

ウサギとキツネとサルが、一緒に仲良く暮らしていました。3匹には、前世の行いが悪かったことが原因で獣にされてしまったという過去があります。しかしそれを反省して、「今からみんなで世間のために善行を積もう」と意気込んでいました。ある日のこと。3匹はやせ細った老人に出会いました。「これは徳を積むチャンスだ!」キツネは川でとって来た魚を、サルは森でとって来た木の実や果物を老人にあげました。しかし、ウサギは老人が食べられそうなものをとってくることができません。そこでキツネに頼んで火をおこしてもらい、こう言いました。「どうか私の肉を食べてください」ウサギは火の中に飛び込み、黒こげになりました。すると、その様子を見ていた老人が突如、帝釈天※に変身します。「実は人間に姿を変えて、そなたたちのことを観察していたんだ。ウサギの心がけは本当に立派だった。その真っ黒になった姿を月に置いてあげよう」その後、月の表面には黒いウサギの姿が見られるようになったと伝えられています。

※帝釈天…仏法守護神。
参考文献:白尾元理『月のきほん』(誠文堂新光社 2017年)

このお話は、紀元前3世紀から紀元7世紀にかけてインドで成立した『ジャータカ物語』(=お釈迦様の前世のお話)に出てきます。

主人公のウサギは、お釈迦様の前世の姿です。

ちなみにこの「月のウサギの話」は、12世紀初期に成立した『今昔物語集』にも掲載されています。

「インドのお話が海を越えて日本に伝わって来たのだな…」と思うと、感慨深いですよね。

参考文献・参照したWEBサイト

月のきほん ウサギの模様はなぜ見える? 満ち欠けの仕組みは? 素朴な疑問からわかる月の話 (ゆかいなイラストですっきりわかる) [ 白尾 元理 ]
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・「帝釈天とは 高野山霊宝館」

今回の記事はいかがでしたか?

月にまつわる物語や伝説は他にもいろいろあるので、興味がある方はぜひ調べてみてください☆

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!

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