ヘリオス様「見上げれば、光はいつもそこに」

神様図鑑

「見上げれば、光はいつもそこに」

(ヘリオス様のプロローグ)

「どん底にいるときでも、日の光は平等に降り注ぐ」

(イラスト:琥ルリけいこさん

…こんにちは! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

今回の神様図鑑のゲストはヘリオス様

ギリシャの太陽神です。

本日はこの神様の魅力をお伝えします☆

プロフィール◆ギリシャの太陽神

ギリシャ太陽を司る神様です。

4頭立ての馬車で天空を移動し、地上を見守ると言われています。

人間界や冥界、天界で起きたほぼ全ての出来事を把握している情報通です。

誓言の神※としての一面もあります。

※誓言…「○○を成し遂げます」、「必ず××します」など、何かを神に約束すること

【プロフィールまとめ】

◆出身地…ギリシャロドス島で厚く信仰されていたとのこと)

◆なんの神様…太陽神、ティタン神族(ギリシャの原初の神々)のひとり

◆御利益・御神徳…真実を見通す、地上を照らす

◆関係のある神様…パエトン、セレネ、エオス

◆特記事項…アポロンや他の太陽神と同一視されることも。

ヘリオス様の1日

朝から夕方まで、ヘリオス様は曙の女神・エオス様と共に馬車で天空を移動します。

先頭はエオス様。2頭立ての馬車に乗り、ヘリオス様を先導すると言われています。

(ちなみにエオス様は、神様図鑑の第4回に登場したアウロラ様と同一視されている女神様です)

夕方になると、ふたりは西の海で車をひいてくれた馬たちに水浴びをさせます。

(「太陽が西の海に沈む」というのは定番ですよね)

その後、黄金の杯に乗って夜の海を渡ると伝えられています。

「四六時中、移動しっぱなしで疲れないのかな?」とも思いますが、神様だからきっと大丈夫なのでしょう(笑)

このルーティーンをずっと続けてきたヘリオス様は本当にすごいなと思います。

悲恋から生まれた花

多くの女性と関係を持ち、たくさんの子孫を残したと言われているヘリオス様。

ここでは、彼の恋のエピソードの中で最も有名なものをご紹介します。

あるとき、ヘリオス様はレウコトエという王女と恋仲になりました。そのことを知ったニンフ(妖精)のクリュティエは嫉妬に駆られます。「人間のくせに神様と付き合うなんて生意気だわ。ヘリオス様は元々、私の彼氏だったのに!」クリュティエは王女の父であるペルシア王に王女の悪口を吹き込み、ふたりを別れさせようとしました。その結果、王女は生き埋めの刑に処されます。愛する人を失ったヘリオス様は深く悲しみました。「ちょっと嫌がらせしてやろうと思っただけだったのに…。まさか王女が死刑になるなんて…」クリュティエは王女を死なせてしまった罪悪感やヘリオス様の心を取り戻せなかった悲しみにより衰弱していきました。数日後、クリュティエは花に変身します。(大きな苦しみに苛まれ、ニンフの姿を保つことができなくなってしまったのかもしれません)花になってからも、クリュティエはヘリオス様(=太陽)を追いかけ続けたと言われています。

※【注意:異説あり】物語に登場する神様がヘリオス様ではなくアポロン様であるケースもあります。

いかがでしたか?

切ないお話ですよね…。

王女の死後、クリュティエは向日性の花に姿を変えましたが、それが何の花なのかは断定できていません。(ひまわりキンセンカという説が有力のようです)

あなたは何の花だと思いますか?

ヘリオス様からこの記事を読んでいる方へのメッセージ

メッセージは下記の通りです。

「その願いは天に届いている。

叶うかどうかはわからないが、あなたの思いは全て天から見えている。

あなたは1人ではない。

天はいつでもあなたを見守っているから」

「どんなときも見守られている」と思うと、あたたかい気持ちになれますよね。

参考文献

図説ギリシア・ローマ神話文化事典 [ 松村一男 ]
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ギリシア・ロ-マ神話事典 [ マイケル・グラント ]
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世界神話辞典 [ アーサー・コッテレル ]
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(ヘリオス様のエピローグ)

「光がさすときは必ずくる。

そのときを待ちながら、今を懸命に生きよう」

…今回の神様図鑑はいかがでしたか?

楽しんでいただけていたら嬉しいです(*^^*)

次回もお楽しみに!

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!

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