サフランの物語【フローラ様特集③】

神様図鑑

おはようございます! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

今回は「サフランにまつわる神話と伝説」をご紹介します。

※この記事はフローラ様の特集記事の第3弾です。第1弾第2弾と共にぜひご覧ください(*^^*)

子羊のために生まれた花【神話】

サフランに関する神話は下記の通りです。

牧場で秋の夕暮れを眺めていたフローラ様のもとに、ニンフ(妖精)たちがやって来ました。「子羊たちが秋の花たちとの別れを惜しんでここにやって来ます。彼らに、ゆっくり昼寝できるようなベッドを与えてあげてください」その言葉をきいたフローラ様は、サフランを生み出しました。子羊たちはその花の上で昼寝を満喫したと伝えられています。

ほっこりするかわいいお話ですよね。

ちなみにサフランはクロッカスの一種

秋咲きのクロッカスのことを”サフラン”と呼ぶそうです。

※クロッカスにまつわる神話や伝説はこちら!

モハメッドがくれた花【伝説】

サフランに関する伝説は下記の通りです。

イラクのバクダットに住む裕福な商人が捨て子を拾い、「グルナレ」と名づけました。やがてその子はとても美しい女性に成長。様々な男たちに求愛され、結果的に王様と結婚することになりました。「王妃となってくれたあなたに、これを贈ろう」王様はそう言って、素晴らしい首飾りを差し出しました。「大切に使ってくれよ。もしこれをなくしたら君の手を切り落とすからね」「わかりました。ありがとうございます」グルナレは王様とそんな約束を交わしました。ある日のこと。グルナレのもとに物乞いの男がやって来ました。しかしグルナレは男にあげられるようなものを何も持っていません。そこで、仕方なく王様からもらった首飾りを渡すことにしました。その後、王様は泣く泣くグルナレの両手を切断。実家に戻ったグルナレは家に閉じこもるようになりました。それから何年か経ったある日のこと。「アフシャー」と名乗る男がグルナレに求婚し、ふたりは夫婦になりました。夫に大事にされて幸せを感じるグルナレ。しかし、「もし手があれば、彼にもっといろいろなことをしてあげられるのに…」という思いが心から離れず、苦しんでいました。そんなグルナレのもとにモハメッド※が現れます。すると手は元通りになり、手から美しい紫色の花(サフラン)が咲きました。両手が生えてきた喜びを胸に、グルナレは夫と客人のためにサフラン料理をつくります。しかし調理場に来た物乞いにその料理をあげてしまったため、食事でもてなすことができませんでした。怒る夫にグルナレは穏やかにこう答えます。「私は以前、もっと大切なものを物乞いの方に差し上げたことがあるのです。王様からいただいた首飾りを」その言葉に夫は驚愕してこう言いました。「そのときの物乞いは私だよ。あの後、首飾りを換金して商売を始めて成功したんだ。今の私があるのは君のおかげさ」ふたりは互いが運命的な縁で結ばれたことに感謝し、いつまでも幸せに暮らしました。

※モハメッド=イスラム教の預言者

まさに「運命の再会」という感じですよね!

グルナレが困難を乗り越えて幸せになってくれて嬉しいです。

参考文献

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守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!

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