おはようございます! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。
昨日の神様図鑑の記事(アフロディーテ様の回)は、いかがでしたか?
今週はアフロディーテ様に関する記事を出していきます!
本日のテーマは「アドニス様と育んだ愛」。
「アドニス様って誰?」と思った方は、ぜひ続きをご覧ください!
アドニス様とは?
アフロディーテ様と愛し合っていた男性です。
もともとはギリシャ以外の地域で信仰されていた植物神でした。(アフロディーテ様と同じく東方で生まれた神です)
ギリシャ神話にはキュプロスの王子(人間)として登場しています。
【神話】アフロディーテ様とアドニス様の愛
おふたりが登場する神話は下記の通りです。
アドニス様は狩りの途中でアフロディーテ様と出会いました。ふたりはお互いに一目惚れ。すぐに仲良くなり、いつも一緒に狩りに出かけるようになりました。ある日のこと。アフロディーテ様は不安げな表情でこう言いました。「神々の会議に出るから、2日間あなたと会えなくなるわ。最近この近くに凶暴なイノシシが出るらしいから、1人で狩りをするときは気をつけて。イノシシを見かけたら立ち向かわずにすぐに逃げるのよ」その言葉をきいて、アドニス様は素直に頷きました。しかしアフロディーテ様が会議に出ている途中、アドニス様はイノシシに襲われてしまいます。アドニス様の叫び声をきいたアフロディーテ様は急いで駆けつけましたが、アドニス様は亡くなってしまいました。そのとき、アドニス様の血からアネモネが生まれ、アフロディーテ様の涙からイバラの花が生まれたと伝わっています。
とても悲しいお話ですが、実はこの展開には深い意味があるのです。
神話の解釈
この神話では人間として描かれているアドニス様ですが、もともと彼は異国の植物神でした。
植物は時が来れば必ず枯れます。
アドニス様(=植物神)の死は、植物が枯れることを表しているのです。
そう考えると、彼の死は避けられない出来事だったのかもしれません。
ただ、植物は季節が来れば再び芽吹き、花を咲かせます。
植物は死と再生を繰り返し、何度も私たちのところに戻ってきてくれるのです。
だからきっと、アフロディーテ様はどこかでアドニス様と再会できたのではないでしょうか。
余談ですが、植物神が死ぬ話(あるいは生き返る話)は世界各地に残されています。
以前、イシス様の特集記事でご紹介したエジプトのオシリス様も、亡くなった植物神のひとりです。(※後に生き返りました)
神話には一見不可解に思える展開が数多くありますよね。
しかしよく読めば、その不可解な展開の中に自然の摂理が内包されていることがわかると思います。
神話を「荒唐無稽な物語」と切り捨てず、ぜひそこから役立つ知恵を掬い取ってください。
参考文献
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今回の記事はいかがでしたか?
これを機に、少しでも神話に興味を持っていただけたら嬉しいです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!