おはようございます! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。
昨日の神様図鑑(ヘラ様の回)は、いかがでしたか?
今週はヘラ様に関する記事を出していきます。
本日のテーマは「ヘラ様とゼウスの結婚」です!
ぜひご覧ください(*^^*)
ヘラ様とゼウスの聖婚
前回の記事でご紹介した通り、移民が信仰していたゼウスと先住民が信仰していたヘラ様の結婚は民族間の絆の象徴でした。
しかし、この結婚にはそれ以外にも重要なポイントがあります。
それは、この結婚が天空神と大地母神の結婚であるという点です。
(ゼウスは天候を司る天空神で、ヘラ様は豊穣をもたらす大地母神)
天の神と地の神の結婚は聖婚(ヒエロス・ガモス)※と呼ばれ、人間に豊かな実りをもたらすと考えられてきました。
つまり、おふたりの結婚は①民族同士の結びつきの象徴であり、②実りをもたらす聖婚でもあるということです。
古代ギリシャの人々はゼウスとヘラ様の木彫りの彫刻をつくり、祭儀に使用していたと言われています。
人々はこの結婚に対して特別な思いを抱いていたようです。
※大地の女神と豊穣神の結婚を「聖婚」と呼ぶケースもあります。
ギリシャ神話における結婚までの流れ
ゼウスとヘラ様の結婚の経緯を描いた神話は下記の通りです。
アルゴスの森でヘラ様を見初めたゼウス。カッコウの姿に変身し、意図的に嵐を起こして自分の体を濡らしてから、ヘラ様に近付いていきました。「まあ、そんなに濡れて大丈夫?」とヘラ様が声を掛けると、ゼウスは変身を解いてプロポーズ。しかし、ヘラ様は求婚を簡単には受け入れません。「あなたには既に妻がいますよね。私を正妻にしてくれるというなら結婚してさしあげます。それができないならお断りしますわ」。どうしてもヘラ様を妻にしたかったゼウスはその条件を飲み、おふたりは夫婦になりました。ゼウスの母・ガイアは、結婚のお祝いとして黄金のリンゴをヘラ様に贈ったと言われています。
いかがでしたか?
自分の考えを相手にちゃんと提示できるヘラ様はかっこいいですよね。
ちなみにリンゴはヘラ様にゆかりがあるフルーツだと言われています。
古代ギリシャの結婚式
古代、ギリシャのアテナイではガメリオンの月(1月〜2月半ば)に結婚式を行っていました。(※「ガメリオン」=「結婚」を意味する言葉)
その際、花嫁がザクロを食べるというしきたりがあったと言われています。
ザクロはヘラ様にゆかりがある果物なので、結婚の守護神であるヘラ様のご加護を期待して食べたのかもしれませんね。
参考文献
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図説世界女神大全(1) 原初の女神からギリシア神話まで [ アン・バーリング ] 価格:6380円(税込、送料無料) (2022/9/1時点)楽天で購入 |
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今回の記事はいかがでしたか?
ヘラ様や古代ギリシャに対して少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。