スサノオ様「どんな道も胸を張って歩けばいい」

「どんな道も胸を張って歩けばいい」

（スサノオ様のプロローグ）

「道を切りひらくためには、進み続けなければならない。

迷っても、間違えてもいい。

とにかく前へと踏み出すことが、人生を変える第一歩」

（イラスト：琥ルリけいこさん）

…こんにちは！守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

今回の神様図鑑のゲストはスサノオ様！

ヤマタノオロチを退治した英雄神です。

本日はこの神様の魅力をお伝えします☆

プロフィール◆トリックスターなヒーロー
神話①：追放に次ぐ追放
神話②：問題児から英雄に
スサノオ様からこの記事を読んでいる方へのメッセージ
参考文献

プロフィール◆トリックスターなヒーロー

疫病を鎮める力を持つ神様です。

神様の世界から追放された後、出雲※でヤマタノオロチという蛇を退治し、クシナダヒメという女性の命を救いました。※現在の島根県

日本神話の英雄として名をはせる一方で、トリックスター※としての一面も持っています。※世界の秩序を乱し、新しい体制をもたらす存在。例）北欧神話のロキ、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男など

【プロフィールまとめ】

◆出身地…日本

◆なんの神様…嵐の神、風の神、暴風神、英雄神、防疫神、海原の神、鉄の神など

◆神社…八坂神社（京都）、素盞雄神社（東京都）

◆御利益・御神徳…疫病退散、招福など

◆関係のある神様…アマテラス（姉）、ツクヨミ（兄）、イソタケル（子）

◆特記事項…牛頭天王や武塔神と同一視されることも。

神話①：追放に次ぐ追放

スサノオ様は、これまでに2回追放されています。

追放されるに至った経緯は、下記をご覧ください。

【1回目の追放】スサノオ様は、父のイザナキから海原の統治を任されましたが、何もせずに泣き続けていました。「お母さんがいる根の国（死者の国）に行きたい」という思いが強く、仕事をする気になれなかったのです。そのせいで山や海は荒れ果て、悪い神がはびこるようになりました。その様子を見たイザナキは大激怒。スサノオ様は追放されることになりました。
参考文献：『古事記』（岩波書店　2020年）

↓続きはこちら。

【2回目の追放】スサノオ様は、姉のアマテラスに事情を話しに行きました。しかし、アマテラスは弟が自分の国を奪いに来たと勘違いし、言い争いが勃発。なんとか自分の潔白を証明したスサノオ様は、しばらく高天の原※で過ごすことになりました。アマテラスは弟を疑ってしまったことに引け目を感じていたため、スサノオ様が乱暴なことをしても、なかなか注意することができません。スサノオ様の行為はエスカレートし、ついに死者が出てしまいました。アマテラスはショックのあまり天の岩戸に引きこもってしまいます。それにより、世界は暗黒に包まれてしまいました。神々は協力してアマテラスを外に連れ出す計画を立てます。作戦は無事成功。平和な日々が戻ってきましたが、スサノオ様は大惨事を引き起こしたことを責められて追放されてしまいました。
参考文献：『古事記』（岩波書店　2020年）　※高天の原…アマテラスが統治している天上の世界。

いかがでしたか？

追放されて、さらに追放されるなんて、衝撃的ですよね…。

しかしこの後、スサノオ様は輝かしい功績を残すのです！

「マイナスから一気にプラスへ」という感じですね。

神話②：問題児から英雄に

2回の追放を経て、スサノオ様がたどり着いた場所は出雲（現在の島根県）。

↓神話の続きは下記の通りです。

出雲で泣いている老夫婦に出会ったスサノオ様は、ふたりに涙の理由を尋ねました。「私たちにはもともと8人の娘がいたのですが、そのうちの7人は毎年この時期にやって来るヤマタノオロチ（大蛇）に食べられてしまったのです。この子も、きっと食べられてしまうと思うと涙が止まりません」老夫婦は、そう言って娘（クシナダヒメ）を抱きしめました。事情を知ったスサノオ様は大蛇を退治し、クシナダヒメと結婚したと伝えられています。
参考文献：『古事記』（岩波書店　2020年）

「怪物を退治する」というのが、ヒーローらしいですよね！

ちなみに3種の神器の草薙の剣は、ヤマタノオロチの体内から発見されたと言われています。

この神話については、明日の記事でも再度詳しく触れる予定なので、ぜひそちらもご覧ください。