「どんなときも花と共に」
(フローラ様のプロローグ)
「あなたが笑うとき、花も一緒に笑ってる。
あなたが泣くとき、花も一緒に泣いている。
どうかそのことに気付いて」
(イラスト:琥ルリけいこさん)
…こんにちは! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。
今回の神様図鑑のゲストはフローラ様!
お名前の通り、花の女神様です。
本日はこの神様の魅力をお伝えします☆
プロフィール◆花と春の女神
古代イタリア(ローマ)で信仰されていた植物神です。
花を守り、春をもたらすと言われています。
ボッティチェッリの「プリマヴェーラ(春)」、「ヴィーナスの誕生」などの有名な絵画に描かれたことがきっかけで、全国にその名が広まりました。
【プロフィールまとめ】
◆出身地…古代イタリア(ローマ)。ギリシャから渡来したという説も(詳細は後述)
◆なんの神様…花と春の女神、豊穣女神
◆神殿…フローラ神殿(ローマのアウェンティヌスの丘の麓)
◆御利益・御神徳…花を守る、「花開く全てのもの(=才能や感情など)」を開かせる
◆関係のある神様…クロリス、ゼピュロス(両者ともギリシャの神々)
◆特記事項…古代イタリアでは、「フロリス祭」というフローラ様を讃える祭りが行われていたとのこと。(毎年4/28〜5/3に開催)
もともとはギリシャの女神だった?
詩人のオウィディウスは、「フローラ様=ギリシャの春の神・クロリス」だと主張しています。
クロリスとは、どのような女神なのでしょうか?
彼女が登場する神話を以下で簡単にご紹介します。
美しいニンフ(妖精)のクロリスは、野原で遊んでいたときに西風の神のゼピュロスにさらわれました。ゼピュロスは強引にクロリスにプロポーズ。「クロリスを神にし、花を支配する力を与える代わりに自分と結婚してほしい」と伝えました。戸惑いつつも、クロリスは求婚を受け入れ、ふたりは夫婦になったと言われています。
参考文献:『世界女神大事典』(原書房 2015年)
上記の文章から、クロリスはフローラ様と同様に花の女神であることがわかります。
そのため、オウィディウスはふたりを同一の神様だと見なした(あるいはそのような設定を創作した)のかもしれません。
ギリシャの神様がローマの神様と同一視されることはよくあるので、個人的には「いつものお決まりのパターンの一つなのかな?」と考えました。
あなたはどう思いますか?
触れただけで妊娠する花!?
ここで、フローラ様が登場する面白い神話を一つご紹介します。
登場人物は下記の通りです。(フローラ様の説明は割愛)
- ユノ…ローマの女神。ユピテルの妻。
- ユピテル…ユノの夫。妻の力を借りずにひとりでミネルウァを出産。
- ミネルウァ…ユピテルから生まれた女神。
ユノは、ユピテルがひとりでミネルウァを生んだことに腹を立てました。「私も自分の力だけで出産したい!」そう思ったユノは、フローラ様に助言を求めました。「それなら、この花を差し上げましょう。この花に触れただけであなたは妊娠することができますよ」フローラ様はそう言って、ユノに花を渡しました。その後、ユノは花の力によりマルスを授かったと伝えられています。
いかがでしたか?
「触れただけで妊娠する花」…、面白いですよね!
ちなみにマルスはのちにローマ神話の英雄になり、人気者になりました。
興味がある方は、ぜひ調べてみてください。
フローラ様からこの記事を読んでいる方へのメッセージ
メッセージは下記の通りです。
「信じることが大切。
どんなに努力しても、どんなにチャンスがあっても、自分自身のことや、現状が好転することを信じられなかったら、奇跡は起こせない。
自分で自分にストッパーをかけず、自分の手で最高の人生をつくろう」
信じる強さを持って、自分らしく生きていきましょう。
参考文献
世界女神大事典 [ 松村一男 ] 価格:7480円(税込、送料無料) (2022/9/23時点)楽天で購入 |
図説ギリシア・ローマ神話文化事典 [ 松村一男 ] 価格:4180円(税込、送料無料) (2022/9/23時点)楽天で購入 |
(フローラ様のエピローグ)
「枯れた花に敬意を持とう。
命の終わりは、命の始まりにつながっている。
新しい命が芽吹く日を楽しみに待とう」
…今回の神様図鑑はいかがでしたか?
楽しんでいただけていたら嬉しいです(*^^*)
次回もお楽しみに!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!