月の伝説

月の話

こんにちは! 守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団です。

もうすぐ十五夜ですね!

それにちなんで、今回は月にまつわる伝説をご紹介します。

月にいるうさぎ

↓紀元前3世紀から紀元7世紀にかけてインドで成立した『ジャータカ物語』(=お釈迦様の前世のお話)に掲載されている月のうさぎのお話です。

ウサギとキツネとサルが、一緒に仲良く暮らしていました。3匹には、前世の行いが悪かったことが原因で獣にされてしまったという過去があります。しかしそれを反省して、「今からみんなで世間のために善行を積もう」と意気込んでいました。ある日のこと。3匹はやせ細った老人に出会いました。「これは徳を積むチャンスだ!」キツネは川でとって来た魚を、サルは森でとって来た木の実や果物を老人にあげました。しかし、ウサギは老人が食べられそうなものをとってくることができません。そこでキツネに頼んで火をおこしてもらい、こう言いました。「どうか私の肉を食べてください」ウサギは火の中に飛び込み、黒こげになりました。すると、その様子を見ていた老人が突如、帝釈天※に変身します。「実は人間に姿を変えて、そなたたちのことを観察していたんだ。ウサギの心がけは本当に立派だった。その真っ黒になった姿を月に置いてあげよう」その後、月の表面には黒いウサギの姿が見られるようになったと伝えられています。

※帝釈天…仏法守護神。
参考文献:白尾元理『月のきほん』(誠文堂新光社 2017年)

主人公のウサギは、お釈迦様の前世の姿だと言われています。

月に住む美女

↓中国の月の伝説です!

后羿(こうげい)という弓の名人が、太陽を撃ち落とした功績によって、西王母という女神から不老不死の秘薬を授かりました。后羿の妻の嫦娥(じょうが)は、その秘薬をこっそりと服用します。すると身が軽くなり、そのまま月まで飛んで行ってしまいました。永遠の若さと命を手に入れた嫦娥は月に壮大な宮殿を建て、今でも優雅に暮らしていると伝わっています。

参考文献:白尾元理『月のきほん』(誠文堂新光社 2017年)

伝説によると、嫦娥はとても美しい姿をしているそうです。

ちなみに、この伝説には続きがあります。

続きは、次の項目をご覧ください!

玄宗、月で美女と対面

↓中国の月の伝説の続編です。

 唐の玄宗皇帝は、仙人と月へ行く約束をしました。8月15日の夜、仙人が月に向かって桂の木の枝を投げると、枝が銀の階段に変身。2人はその階段で月に向かいます。月世界に着くと、たくさんの豪華な宮殿や舞台の上で踊る12人の美女の姿が見えました。そして宝石でできた大宮殿の中で、嫦娥と対面。彼女の美しさや月の世界の絢爛さに、玄宗は心底驚いたと伝わっています。

参考文献:白尾元理『月のきほん』(誠文堂新光社 2017年)

このエピソードでは客人を手厚くもてなしていますが、嫦娥は機嫌が悪いとガマガエルに変身して来訪者を無視すると言われています。

なぜガマガエルになるのかはわかりませんが、面白いですよね。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

守護神鑑定&占い◆白樺の騎士団でした!

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